学ぶうさぎ。

頭の中の整理。学んだこと、気になったこと、覚えておきたいこと、などなど。

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受験結果が芳しく無く、切羽詰まって専門学校を受験する生徒。
試験として、小論文があるということで添削指導をしています。
そこで、がくーっとすることが多々あったので、覚書として残します。


・知識がない
医療系に進学したいこの生徒。「〜士」と「〜師」の区別ができていない。

・漢字の書き間違いに気付かない
「因」を「困」と書いている。こちらが指摘しても、すぐには分からない。

・段落の途中、文と文の間でなぜか1マスあける
キリが良かったから、とのこと。絶句。

・言葉を何となくで選ぶ
「協調性」という言葉を使って書こうという指導を事前にしました。しかし出来上がったものを見ると、そこには「協和性」とある。
理由を聞くと

「協調」は対立するもの同士を対象にした言葉だと思ったから、医療はみんなで協力しなければいけないから違うと思った。「協和」は仲良くする、とあったのでこちらの方が適していると考えた。

と。辞書を引いたかと問うと、スマホで調べました。履歴を見せてもらったのですが、それはGoogle検索ではじめに出てくるもの。出典はなし。

彼には、出典が明記されているもので調べること。スマホが悪では無いが、その場合は複数比較することは伝えました。

色々と言いたいことはあったし、開き直る雰囲気にむむっとなって厳しく言いかけましたが、あと数日のところで言うのは違うと思って、最低限のことは伝えました。

帰り道に考えたのは、今まで直接授業をしたのは今年がはじめての彼でしたが、彼に関わってきた私を含めた全ての人間の責任だということ。

もう高校三年なので、彼は自分でも改善すべき点に気付くべきではあります。しかし、なぜこうなっているのかは向き合わなければならないなぁ…と。

忘れないようにしよう。